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2014年11月3日月曜日
【本】思考の整理学 外山滋比古
思考の整理学 外山滋比古
オフィスの不要本・雑誌置き場にあったから久々に読んでみた。
学生の頃読んだときは、ずいぶん感銘受けた気がするんだが
今読むとふ~んって感じやな
やっぱ世代によって読書体験ってのはかわるもんやのぉ
題名は小難しい感じですが、中身はエッセイ風で読みやすいので、学生時代に一度読んどいても損はないかな。
まぁ、東大京大で売上一位なんて帯つけられたら俄然読む気うせるけどね…
思考の整理学 (ちくま文庫)
2013年9月16日月曜日
【本】一杯の珈琲から
一杯の珈琲から (創元推理文庫 508-3)
著者 :
E.ケストナー
東京創元社
発売日 : 1975-03
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ラブコメやわ、ラブコメ。
いい人しか出てこないラブコメ。
悪人が一人も出てこないのよ、心穏やかに読めるわぁ
戦争前夜のお話でね
ドイツの金持ち青年が、オーストリアのザルツブルグに遊びにいくんだけど、外貨持ち出しの許可なんか全然でなくて、ドイツ側のホテルで泊まっては、文無しでオーストリア側に遊びにいくということを繰り返すわけですな。
で、ある日、手違いでオーストリアの友人にあえずに、かわりに貴族の召使いの女性とボーイ・ミーツ・ガールですわ。
まぁ今読むと、他愛もないドタバタなんだけど、当時のザルツブルグの景色や雰囲気が味わえて、なかなか楽しい体験でありました。
2013年8月20日火曜日
【本】ハイペリオン
ダン・シモンズの「ハイペリオン」読み終わったわ。
あんな内容やってんねぇ
本作と続編(パイペリオンのの没落)のタイトルから、勝手にハイペリオンって銀河帝国(かその主星)の興亡史かと思ってたわ
後書きを読むと、ジョン・キーツって早世した不遇の詩人に同名の未完詩があって、それをモチーフにした作品なんやってねぇ。
全然、知らんかったわ、有名なの??
キーツは本編でも物語のキーとなる存在としてたびたび出てきます。
<以下、チョイネタバレ>
実際、本作はハイペリオンにある時の墓標をめざす、7人の巡礼者が一人ひとり、旅をするにいたった理由を語るというスタイルなのね。
で、それぞれの因縁を抱えていよいよ時の墓標というところで、つづきは続編の「ハイペリオンの没落」に続くと…
非常に面白かったんですが、期待値が高すぎたせいか、「すぐに続編よみたいっ!」というほどには盛り上がってない俺ガイル。
訳文はいかにもなSF翻訳本的で、非常に読みやすかったんですが、原文はもっと叙情詩的だったんじゃないのかしらと思ったり(わからんけど)…
J.G.バラードの翻訳みたいに、もそっと飲み込みにくいこねくり回した表現のが雰囲気でたような気もいたします。
まぁ実際そう書かれてたら途中でなげだしてそでもありますが…
とりあえず、続編「~の没落」も下巻だけ古本屋の特価本コーナーで入手しておりますので、記憶がなくならないうちに上巻も入手したいと思います。
こちらからは以上です
2013年8月15日木曜日
【本】ハードボイルド 原尞(はらりょう)
ハードボイルド 原尞(はらりょう) 読了
私が日本人で一番好きなハードボイルド作家・原尞(はらりょう)の小説以外のお仕事をまとめた本。
もともと「ミステリオーソ」という単行本ででてたのを、増補分冊したうちの一冊。
もう一冊はそのまま「ミステリオーソ」というタイトルで音楽や映画関連をまとめてあって(未読)、こちらは海外小説の後書き・エッセイ・対談・未収録短編などを本にまつわるものをまとめたもの。
チャンドラーへの敬愛、他の作家達への尊敬、小説論などがかいま見えて非常に面白かった。
原尞はもともと我流のジャズピアニストをやっていて、映画の脚本などをやったあとに、思い立って探偵小説を書きだしたという、なかなか異色でかっちょええ経歴の持ち主。
さらに、探偵小説を中心とした読書歴もすごいものがあるんですが、そういう人にありがちな「俺様すごいだろ」感が臭ってこないのが、実にいいですな。
チャンドラーはほぼほぼ読んだことあるけど、他に作者が愛した作家・シリーズを読みたくなってきましたよ。
備忘メモ
- キャビン・ライアス マクシム少佐シリーズ
- ロス・マクドナルド
- 結城昌治
- ロバート・B・パーカー
- トニィ・ヒラーマン
- マクケル・Z・リューイン
- デイヴィット・グーデス
- コーネル・ウールリッチ
- ロス・トーマス
- ジョルジュ・シムノン メグレ警視シリーズ
作者の小説論がよくわかる部分をちょっと紹介
なるほどこりゃ寡作家になるわけだ
P28 『暗い落日のこと』より
私は、私立探偵という職業がこの国で成立しているかどうか、小説の主人公としての私立探偵にリアリティがあるかどうか、という点についてはまったく思い悩まなかった。人はいざ知らず、私が私立探偵を主人公にした小説を書きたかったのは、この日本の現状などに触発されたからではなくて、あくまでもレイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウという”存在”に触発されたからで、ほかにどのようなリアリティも必要なかったのである。例えば、作品の中の医者である人物にリアリティがあるのは、その職業がひろく実在しているからではなくて、書き手にその人物にリアリティをもたせる筆力があるからである。
P92 『生粋の小説家シムノン』より
何一つ資料を参照せず、何一つ調査などせずに執筆された小説―まるで文学少女がお手軽に書き散らした三文小説の文章と同じように純粋に作家の想像力のみで紡ぎだされた”傑作”というのが、私の小説の理想である。
確かにありとあらゆる小説が書き尽くされた感のある今日では、小説というものの枠組みも拡充されてしかるべきかもしれない。なるほど資料(史料)を駆使した小説も、調査に基づく小説も否定することはできない。だかそれらは結局資料(史料)+小説であり、調査+小説であり、それがたとえ成功していたとしても、小説の手柄は減殺されるべきものであるし、まして、その資料や調査が読者をうんざりさせているとしたら、もはやその小説は死に瀕していると言わなければならない。シムノンに限らず、私の好きな小説家たちはそういう小説は一冊も書かなかった。バルザックもドストエフスキイも。もちろんチャンドラーも。そして山本周五郎も。
2013年6月17日月曜日
【本】ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘
この3人を集めて、このタイトルをつけた企画の勝利ですなぁ。
もともとは朝日新聞の紙面企画で、このタイトルも朝日の記者が考えたそうな。
内容は特筆すべきものはなかったかな…
手塚るみ子、水木悦子は第二子だし、赤塚るみ子は中学生のときに不二夫が家をでてるんで、そんなに父親とのエピソードも豊富ではないのよねぇ。
まぁ赤塚家はなかなかすごい家庭ではあるのだが…
面白かったのは父親の女性観に対してなかなか辛辣なところかなぁ(特に手塚)、実の娘じゃないとなかなか言えないところかなと思った。
一番おもしろかったのは最後のページにそれぞれの写真が載ってるんだけど、みなさん見事にお父さんそっくりw
【本】熊撃ち
熊撃ち (文春文庫)
著者 :
吉村昭
文藝春秋
発売日 : 1993-09-10
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熊撃ち猟師を取材しこれを描いた短篇集、非常に面白かったです。
もともとは月刊ペンでの連載だったそうな。
吉村昭で熊といったら「羆嵐」だが、この取材中に三毛別羆事件を知るも、短編で描けるものではないと、本連載終了後に長編として描いたものとのこと。
「羆嵐」もルポ風の前半に対して、後半は猟師銀四郎が羆を追い詰めるところを息詰まるタッチで描いてたおりましたが、その部分を独立させたような作品が多かったですね。
「羆嵐」の後半が好きだった人にはおすすめ…だけど絶版中みたいっす。
ちなみに、タイトルが羆じゃなくて熊なのは一編だけツキノワグマ撃ちの話が入ってるからっ
2013年6月10日月曜日
【本】コモン・センス
コモン・センス 他三篇 (岩波文庫 白 106-1)
トーマス・ペイン
岩波書店
発売日:2005-03-16
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トマス・ペインのコモン・センス読んだ。
イギリス出身のトーマス・ペインさんが、ブリテン植民地であるアメリカ市民に対して、あんなもんに従ってちゃダメダメ!って論理的に焚きつけたパンフレット。
岩波文庫買うの好きなんだけど、だいたい途中で投げ出しちゃうのよね。
でもパンフレット系はいいね。
なによりも短いし、大衆向けなんでわかりやすい。
でもって、アジり具合がいいのよね。
(まぁ本書は共産主義系のパンフレットに比べるとアジり具合が物足りなくもあるんだが)
解説が著者と時代の説明を丁寧にしてくれてて、それも嬉しい。
現在のオラオラ系のアメリカからは想像つきにくいけど、かつてはイギリスの王&議会におっかなびっくりしてた時代もあったわけですなぁ。
解説にあったけど、イギリス人の著者が、王制なんてしょーもないっ!って断言したことで、そのあとの独立の機運に弾みをつけたという面があったそうな。
薄くてあっさり読めるんで、アメリカの成り立ちに興味ある人なら読んどいていいんじゃないでしょーーか
2013年4月8日月曜日
【本】西巷説百物語
ようやく西巷説百物語が文庫化したんで読んだどー
今回は上方が舞台で、文蔵が話の中心。
毎話ともその話の中心となる人物の一人称で始まって…実はという形式。
伊右衛門や小平次といった長編のつくりに近いかも
相変わらず読ませるんだけど、ちょっと単調かなぁ…
文蔵が私の中であんまりキャラが立ってないこともあって、又市話に比べるとあんまりカタルシスを感じないんだよなぁ
…って、思ってたら最終話でそう来ましたか
しかし、このシリーズも新刊でるたびに、もう前巻で綺麗に終わってるのになぁと思いつつ読むと、うまいことつなげてくるんだよなぁ。
蛇足が見事すぎて、そういや蛇って足あったよなぁって思わせる感じ。
面白いシリーズなんでおすすめ(とくに最初の二冊の構成はすばらしい)
よし、次は数えずの井戸の文庫化待ちやっ
ちなみにこのカバーのフードはふぐりの皮な
2013年4月5日金曜日
【本】山本五十六
ここんとこの寝る前に読む本だった「山本五十六」
ようやく読み終わった。
阿川弘之の海軍提督三部作の中では一作目にあたるわけですが、「米内」と「井上」を先によんだので、これにておしまいっ。
山本は有名すぎて、その生涯も最期もおおまかに知ってるので、あんまり読む気がわかなかったんですが、読んでみるとやはり面白いな。
ギャンブル好きで女性好きな人間山本五十六がよく描けてたんじゃないでしょうか。
この三部作、イケイケどんどんの声が増えてきた昨今、再び見直されていいと思うのよね。
私は「井上成美」が好きやね。
2013年2月4日月曜日
【本】ナンシー関のボン研究所
ナンシー関のボン研究所 (角川文庫)
ナンシー関
角川書店
発売日:2003-06
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ホームページ上のコラムに、単行本未収録の対談をあわせて死後出版されたもの。
他に未読の作品あるなら、まずそっちから読むべきだと思いますが、これはこれでとりとめないながらも完成形のナンシー関の文章が読めていいですな。
しかし、突然の訃報からもう10年もたったのか・・・
もっと節制して長生きして欲しかったなぁ
★★★
2013年2月3日日曜日
【本】時間的無限大
時間的無限大 (ハヤカワ文庫SF)
早川書房
発売日:1995-03
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簡単に言うと異星人クワックスに占領された地球人(ウィグナーの息子たち)やそれを追ったクワックスがタイムホールから過去の地球にやってくるお話。
ブラックホール作って、遠くもってってもって帰ってくるとタイムホールになるってアレが前半の中心。
前半は未来と過去の視点を追いつつ話はすすむんですが、タイムホール抜けてからの後半は急速にスケールアップしていってまさにセンス・オブ・ワンダーな展開でした。
ラストはまったく意味不明だったけど、続編あるみたいなんで、そこでわかるのかな。
前半の話の進み方とか、キャラクターの存在感とかイマイチな部分も多かったけど、久々にハードSFな作品読めて満足。
2012年11月11日日曜日
【本】氷菓
氷菓 (角川文庫)
米澤穂信
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2001-10-31
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えらい読みにくかったな。
一人称文なんだけど、主人公の思考がどうでもいいことばっかりで、ずっと知らんがなと思いながら読んでた。
古典部で日常ミステリと聞いたんで、北村薫の円紫さんシリーズ的なものを想像してたけど、クオリティは随分違ったなぁ。
「氷菓」のタイトルに込められた思いの種明かしだけを楽しみに読んでたのに、がっかりなオチでカタルシス全然ないし…
あれやるなら表向きの理由つけた上でじゃないと…
まぁ、Kindleストアで220円だったからいいや。
続きはたぶん読まないっ
すべからく誤用は萎えるからやめなはれ
2012年9月25日火曜日
【本】日本幽囚記 上
日本幽囚記 上 (岩波文庫 青 421-1)
ゴロヴニン
岩波書店
発売日:1943-05-30
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上巻はロシア海軍のゴロヴニンさんが、日本側に騙されて捕囚になってしまい、いよいよ脱走を計画するところまで描かれております。
ゴロヴニンさん、囚われの身になって大変なんですが、なかなか冷静かつ客観的に日本人を描写しておりまして、これが面白い。
日本人の生真面目さや、官僚主義なとこや、姑息なとこなども、昔からかわらんのですなぁ。
いきなり間宮林蔵が訪ねてきたりしてたよ。
領土問題がこんなに騒がしくなる前から読みだしたんですが、奇しくも国境付近での異文化接触という部分で、タイミングのよい読書になりましたな。
実はこの本、古本屋の特価コーナーで上下巻セットで買って来まして。
大変おもしろく上巻を読み終えた後で、下巻を読み出したら、これがまったく話が続かない。
上中下巻の三分冊やったわぁぁ・・・
中巻はよ、さがしてこな・・・
S49/6/20 第5刷
参考:
ゴローニン事件
2012年9月5日水曜日
【本】天冥の標6 宿怨 PART 2
天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)
小川一水
早川書房
発売日:2012-08-23
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いよいよ宿怨の戦火が…
惑星防衛側と降下側の戦争を逃げずに正面から見事に描ききっててさすが。
しかし、Part3まで続くですなぁ…
続き早くっっ
2012年9月2日日曜日
【本】銃・病原菌・鉄 上・下
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
ジャレド・ダイアモンド
草思社
発売日:2012-02-02
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エピローグ残して放置してた、「銃・病原菌・鉄」をようやっと読了。
面白かったんだけ、ちょっと期待値あげすぎちゃってたな…
目から鱗な話がいろいろあるかと思ってたけど、そうでもなかった。
まぁ「病原菌」の話なんかは、ハードカバー版がでた直後に読んだら、たぶん目から鱗やったんやろけどなぁ
この本の影響だと思うけど、この10年でいろんなところで聞いちゃったんでねぇ。
あ、大陸が横に広がってるほうが、文明伝搬に有利ってところは、なるほどなぁでした。
事例の上げ方は懇切丁寧で、それはダイアモンドさんの学問的な誠実さのあらわれだと思うんで非常に好感は持てるのですが、実際読んでると冗長に感じちゃうんよねぇ…
ヨーロッパ人が世界を制覇したのは文明の育まれた環境によるもので、人種的に優越性があったわけじゃないというが本書を通じて著者が明らかにしたかった点で、何度も繰り返し述べられるわけですが、日本人からすると、そりゃそうちゃう?って感じなんよねぇ。
あれだけ何度も繰り返すってことは、やっぱり白人社会じゃ白人優越の偏見って強いんやろなぁと思った次第。
山形浩生氏の訳した日本についての補遺も読んでおこう
http://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.pdf
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